塾無し中学受験を目指すブログ

4歳息子の自宅学習記録。塾無しで御三家受験を目指します。

はじめまして。「塾無し中学受験」を目指しています。

息子現在4歳。だいぶ先の話ではありますが、塾無し中学受験を考えています。

あえて塾無しでと考えているのには理由があります。

塾は活用するものでは?「塾ありき」に疑問

受験でも資格試験でも、「最短合格のためのサービス」が産業として盛んなのは、日本が資本主義社会ゆえ当然のこと。

効率よいカリキュラム

出題傾向を徹底的に分析したテキスト

ベテラン講師陣

そこに乗れば、最も合格できる可能性が高いかのような煽り文句が飛び交っています。

しかし、そうしたサービスはあくまで「活用」するという主体的な姿勢があって初めて本当に効果的なものになるのではないでしょうか?

そのように私が考える理由を述べていきたいと思います。

理由① 「塾のための対策塾」という存在

私がこのような疑問を抱いたきっかけは、最近中学受験塾で圧倒的実績を誇るSAPIXそのSAPIXのための対策塾があると知ったからです。

SAPIXに入会するため

SAPIXの授業についていくため

SAPIXのクラスアップのため

の対策塾(家庭教師)というサービスが存在すると知り、かなりの衝撃を受けました。

そもそも入会テストがあるのは、その塾の授業についていくにはそれ相応の学力や能力が必要と塾側が考えるから。

クラス分けがあるのも、それぞれの学力に合った授業を受けることが必要だと塾側が考えるからでしょう。

言い換えるなら、その塾が提供する授業にきちんとついていける人こそが、そのサービスを十分に活用できる、ということなのではないでしょうか。

しかしながら「塾のための塾サービス」「難関校に受かるならSAPIXでなければならない」と考えてしまう中学受験にありがちな保護者の心理を巧みに利用しているように感じ、どうしても違和感を感じざるをえません。

理由② 学校側も過剰なまでの「対策」に苦慮している

これはとある本の中で語られていたエピソードですが、最難関中高一貫校の先生から、

「過剰なまでの入試対策を塾で受けてきて『伸びきったゴム』のようなギリギリの成績で入学してくる生徒は、入学後に必ず伸び悩む。最近はそういうタイプの生徒が増えている」

という話があった、というものです。

いわゆる御三家などは中学入学後も鉄緑(難関中高に通う生徒のための東大進学専門塾)に通う生徒が多いそうですが、学校の授業より塾の宿題を優先してしまって、学校の成績が低迷する生徒も少なくないと聞きます。

その学校に魅力を感じて、一生懸命勉強して入学したはずなのに、学校での学びを疎かにして塾の勉強ばかりする。

それでは一体何のためにその学校に入学したのでしょうか。

東大に入れさえすれば良い、ということなのでしょうか。

やはり中学受験での「(大量課金による)過剰なまでの対策」での功体成験(=合格)が、こうした本来あるべき学びの姿勢を歪めてしまっているのではないかと思うのです。

理由③ 社会に出ると「塾無し」が当たり前

大学受験までは塾や予備校がありますが、大人になると何事も自分で学ぶ必要があります。

もちろん社会人対象のスクールはあります。

ただ、学生時代の受験のように手厚くフォローをしてくれることはあまりありません。

あくまで、その資格試験を受けるために必要な知識の伝達がなされるだけです。

そもそもただでさえ仕事が忙しい中、スクールに通う時間すら取れないことも珍しくありません。

しかしどんなに忙しくても、独学で試験に一発で合格する人はするし、逆にスクールに通いながら何年も不合格し続ける人もいます。

大人になってからの学びは、スクールの有無よりも

深く理解するために調べたり、

知識を定着させるために復習したり、

仕事との両立のための時間管理を工夫したり、

そうした「自分なりの勉強スタイル」を作り上げられるか、つまり主体的な学びの有無が結果の違いを生むのではないかと思います。

理由④ 主体的に学び続けないと社会から必要とされなくなってしまう

IT技術を始めとする変化の激しい現代社会においては、知識のアップデートは必ず必要になります。

それは誰かが教えくれるわけではなく、自分で学ばなくてはなりません。

そして子どもの頃のように「勉強しなさい」と言われこともありません。

しかしもし何もしないでいると、いつの間にか誰からも必要とされなくなってしまう(=役に立たなくなってしまう)、それが社会の厳しさです。

したがってどんな形で社会に出るにしても、我が子には「主体的な学びの姿勢」を必ず身につけてほしいと思っています。

そして、人生で初めて受験になるであろう中学受験こそが、その学びの姿勢の土台を作るのではないかと思うのです。

まとめ:塾の存在は否定しない。しかし「塾ありき」にはNO!

もちろん塾の存在そのものを否定する気は毛頭ありません。

この先受験勉強を進めていく中で、息子が「こういう理由で塾を利用したい」と明確な意思を持って相談してきたら、その時には前向きに考えるつもりです。

しかし、

難関校を目指すなら何が何でもSAPIXに!

入室テストに受かるための塾にも!

という思考は、息子のこれからの長い人生のためにはならないと感じ、まずは「塾無し」での中学受験を基本軸としていこうと考えています。